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群馬県自然環境課

13年度施設整備の予定事業箇所を公表-総額4・3億、28か所を計画

2001/03/16 群馬建設新聞

 県自然環境課は15日までに、13年度施設整備の予定事業箇所をまとめた。

 それによると、13年度は総額で4億3、000万円余りを見込んでおり、28か所の施設整備を計画しているが、県単独事業は3月22日に可決予定の当初予算案の成立を受け、また、国庫補助事業については要望中の段階のため、流動的な要素も含まれている。

 具体的な施策では、県単独事業で以前から取り組んでいる県立公園施設整備を行うほか、13年度から新たに人にやさしい公園施設整備を創設。公園内のバリアフリー化などをこれまで以上に本格的に実施する方針だ。13年度は4億3、300万円余りの事業費で、県立公園施設整備8か所、国立・国定公園施設整備6か所(補助公共5か所、単独公共1か所)、自然学習路等整備1か所、自然歩道整備1か所、人にやさしい公園施設整備6か所、日本百名山登山道整備2か所、自然公園等施設整備1か所、公園施設等特別維持整備3か所の合計28か所を予定している。

 このうち、県立公園施設整備で、つつじが岡公園は、13年度に旧秋元邸改修と観察路整備の設計を進める。旧秋元邸は、歴史的価値の再認識と利活用方針の策定が不可欠であることなどから13年度、見学会、研究集会などを通じた方法による補修計画の策定が行われている。

 また、観察路整備では、日本庭園ゾーンの再編整備基本設計の業者選定で、県内初のインターネットメール送信によるプロポーザル方式が採用され、日本工営(群馬営業所=前橋市本町)が業務を担当することになった。

 さらに、国庫補助事業として要望中ではあるが、日本百名山登山道整備で、小沼公衆トイレの建設を計画。このトイレの新築は、県立赤城公園内で、小沼周辺にある公衆トイレの老朽化が進み、衛生面なども考慮した結果、利用価値を高める方針で、新施設を建設することにした。訪れる人々が、利用できるよう、建設場所を小沼の北東にある駐車場内を予定している。その建設予定地に豊富な水がないことから、浄化槽に水を利用しない、木屑で発酵させる設備の導入を検討。また、手洗い用の水の確保のほか、メンテナンスを含む管理体制なども合わせて検討しており、その設計業務はヤマト設計(前橋市城東町)が担当している。

 この事業を含む施設整備の概要は次の通り(▽工事名①位置②内容、▼国庫補助)。

◆県立公園施設整備〈赤城公園〉

▽小沼周辺老朽化施設撤去=①富士見村②休憩舎2棟、トイレ2棟

▽小沼簡易トイレ設置監理=①富士見村②簡易トイレ5基

▽ビジターセンター改修=①富士見村②屋根補修A700㎡

▽小沼堤体補修=①富士見村②堤体修景設計委託〈榛名公園〉

▽ビジターセンター改修=①榛名町②屋根塗装A700㎡〈妙義公園〉

▽登山道補修=①下仁田町②石階段補修、路肩補修〈つつじが岡公園〉

▽旧秋元邸改修=①館林市②詳細設計委託

▽観察路整備=①館林市②日本庭園ゾーン詳細設計委託

◆国立・国定公園施設整備〈補助公共〉

▼尾瀬ケ原線外3線=①片品村②歩道再編整備L1、220m

▼万座熊池線=①嬬恋村②歩道再編整備L720m

▼万座芳ケ平線=①嬬恋村②歩道整備L800m

▼渋峠草津線=①草津町②歩道整備L2、000m

▼野反線=①六合村②歩道整備L2、300m〈単独公共〉

▽国有林野内測量=①県内一円②県管理施設測量

◆自然学習路等整備

▽自然学習路整備=①榛名町②護岸・歩道整備測量設計委託

◆自然歩道整備

▼榛名山へのみち・黒桧山から花見へ=①榛名町、富士見村②歩道再整備L3、600m

◆人にやさしい公園施設整備

▽弓池駐車場公衆トイレ改築=①草津町②多目的トイレ増築

▽野反湖富士見公衆トイレ整備=①六合村②段差解消・スロープ整備

▽榛名ビジターセンター進入路整備=①榛名町②スロープ設置

▽榛名観察歩道整備=①榛名町②バリアフリー歩道整備

▽赤城おのこ公衆トイレ改築=①富士見村②多目的トイレ増築

▽つつじ観察歩道整備=①館林市②バリアフリー歩道整備

◆日本百名山登山道整備

▼四阿山登山線=①嬬恋村②歩道整備L6、300m

▼小沼公衆トイレ建設(百名山)=①富士見村②建築面積A30㎡

◆自然公園等施設整備

▽県有施設小規模補修=①県内一円②小規模補修

◆公園施設等特別維持整備

▽赤城覚満川改修=①富士見村②護岸工L60m

▽至仏山歩道補修=①片品村②歩道補修L200m

▽本白根線補修=①草津町②歩道補修L230m



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