姿見の池周辺・恋ケ窪用水路整備工事を計画している国分寺市は、九月下旬契約・十月着工を目指して準備を進めている。市の当初予算では、工事費として一億三、九七〇万円を計上している。
姿見の池周辺・恋ケ窪用水路の整備予定地はJR西国分寺駅北東側、西恋ケ窪一丁目地内。池・湿地・水路整備及び植生復元を計画している。すでに設計は九年度に完了、栄設計(杉並区03-3396-8141)が担当した。
姿見の池の面積は約六五〇㎡を予定。池の周辺には湿地約九五〇㎡を整備、湿性植物による水の浄化を図る。ほかに木造の水辺デッキも設置。現況は砂利の敷き詰めや雑草などの未整備状態。
水路は幅員一m・延長二五五mの規模を計画、水路に沿って遊歩道も整備する。ただし今回は予算の関係で約一五〇mのみを工事、木橋や分水堰も設置する。
区域全体は雑木林とし、林内散策路は既存の農業用踏み分け道をそのまま残す方針。また植栽によるJR線の高架壁面修景も行う。
事業スケジュールは、九月下旬に契約、十月から着工し年度末までを工期として見込んでいる。
事業は、市の『水と緑の国分寺プラン』に基づき、自然の保護回復や親水空間の創出を目的とするもの。同市ではこの計画区域を、地域住民の憩いの場、自然との触れ合いの場、自然学習の場として活用できるものにする考えでいる。