国道140号皆野秩父バイパス建設に向けて県は、環境影響評価書の縦覧を30日までの日程で進めている。順調に進めば、13年度に現況測量着手、14年度から用地買収、市町境の荒川渡河橋工事、15年度から土工、17年度からは、2か所のトンネル工事に入り、19年度末の供用開始を予定している。28日開通する皆野寄居バイパスと同じく2車線での暫定供用で計画している。調査など担当事務所は県皆野寄居バイパス建設事務所となる見通し。
皆野秩父バイパスは、国道140号皆野寄居バイパスの延伸路線として、これまでに地域高規格幹線道路の整備区間に指定されている。計画ルートは、皆野寄居バイパス起点部の皆野町皆野地内の国道140号交差点部分から秩父市蒔田地内の国道299号までの延長約4km、幅員18・5m(4車線)で計画される。整備については2車線の暫定を予定する。
途中構造物は、皆野町皆野の国道140号(現道)及び秩父鉄道、荒川を一気に跨ぎ対岸秩父市小柱地内に取り付く本線の荒川橋梁が、橋長700m級(高架部分含む)、秩父市蒔田地内で延長約300mのトンネル2か所など。ほかは土工部で盛土・切土工事となる。
荒川橋梁は、一般部の左岸取付となる新皆野橋と一部一体型構造も検討されており、皆野寄居バイパス建設事務所で調査を担当。
13年度からは、用地買収に向けた測量及び設計、地質調査などの業務に着手していく方針。荒川橋梁は14-19年度にかけて建設、土工は15-18年度、トンネルは17-19年度、舗装工事は19年度単年で仕上げる。
また担当事務所については、皆野寄居バイパス建設事務所、秩父土木事務所が見込まれるが、現段階では確定していないものの、事業の流れから見て皆野寄居事務所が、有力視される。