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埼玉県鶴ケ島市

東武東上線若葉駅の西口開設-東武鉄道と基本事項確認。13年度に基本協定締結へ

2001/03/27 埼玉建設新聞

 東武東上線若葉駅設置以来、懸案事項となっていた西口開設について鶴ケ島市と東武鉄道はこのほど、基本事項を確認、13年度に基本協定を締結する。工事は14年度にも着手し15年度の開設を目指す。これに伴い、市は当初予算に既存駅舎と連絡する約15mの自由通路、エレベーター・エスカレーターなどの実施設計費を計上したほか、市施行の同駅西口土地区画整理事業では5、000㎡の駅前広場実施設計に着手する。将来的には、駅周辺とのデッキ化構想もある。

 同駅西口地区は、約30年前から人口が急増し、西口開設要望が地区住民から上がっていた。

 これを受けて市と東武鉄道は、以前から協議を進めておりこのほど、基本事項を確認、15年度に開設する方向で合意した。

 13年度は、既存駅舎と連絡する約15mの自由通路、エレベーター・エスカレーターなどバリアフリー施設を含んだ階段の実施設計や地質調査業務を委託する。事業費は、13年度当初予算に2、187万6、000円を計上している。

 将来的には、既存改札口と同様に駅周辺とのデッキ化も構想。歩行者の安全確保などの観点から計画され、13年度に地質調査を行い工事に備える。

 西口開設の条件となっていた周辺道路の整備で市は、西口周辺18・3haを対象とした土地区画整理事業を実施し、駅前周辺の環境改善を図る。

 同土地区画整理事業は、上広谷字北番田、字薬師の各一部が対象区域。公共施設整備計画は、共栄一本松線(L261m、W20m)、共栄関間線(L168m、W12m)、区画街路(L4、389m、W6~14m、35路線)、特殊街路(L120m、W4m)など。11年度末には、駅前広場および幹線道路用地にあたる(株)クラレ工場の撤去を実施している。

 13年度は、駅前広場の実施設計業務を7月ごろに委託。規模は約5、000㎡でロータリーやバス、タクシー乗り場などの機能に加え、環境空間に配慮したものを考えている。基本設計は今年度、セントラルコンサルタント(大田区)が担当。工事は、西口開設予定の15年度に合わせ、14年度から2か年計画で整備する。

 また、駅前広場と市役所通りをつなぐ区画街路14-1号線の工事を新年度早期に発注。延長は145m、幅員は14m。

 区画整理事業費は、当初予算に業務委託費6、501万8、000円、建物など移転費3、459万5、000円、道路など整備費1億3、356万6、000円を計上。

 同駅周辺については、市の総合振興計画に「高次の都市機能が集積する商業・業務地の整備を進め、市の顔となる中心市街地の形成を図る地区」に位置付けられている。現在、西口から駅へのアクセスは、駅南東側にある跨線橋を利用している状況。



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