峡北広域行政事務組合(代表理事・小野修一韮崎市長)は、韮崎市竜岡地内の峡北環境衛生センターごみ焼却施設改築工事の施行者を三井造船(株)(東京都中央区築地5-6-4、電話03-3544-3666)に決定、26日に開いた組合の臨時議会で同請負契約に係る案件を提案、議会の承認を得、可決した。契約金額は、83億7、900万円(税込み)。これを受け同組合では近日中に同社と正式な請負契約を結び着工、14年11月の完成を目指す。
同施設は、韮崎市竜岡町下条南割地内にある同センターの、既存焼却炉の耐久年数オーバーによる老朽化などに伴い、現在地において新たな焼却施設への建替えが計画されるもの。性能は、24時間燃焼型のガス化溶融炉(キルン式)で、焼却炉(80t)を2基、あわせて日量160tの処理能力を備えたもので、これを収める工場棟、管理棟も建設される。
同工事の発注にあたり組合では、設置を予定するガス化溶融炉の施行実績のあるプラントメーカーが限られていることや、価格面だけでなく施設の性能や安全性の面から信頼できる業者を選定するため、競争入札ではなく、性能発注による随意契約により施行者を決定するとしていた。検討の結果、3タイプある処理方式のなかから「キルン方式」に絞り込み、同方式の施工実績があるメーカー3社に性能基準を提示。各者から内容の提示を受け、性能面や価格面などを総合的に判断し最終的に同社の機種を採用、契約に至ったもの。