新潟県はこのほど、公共関与の産業廃棄物最終処分場建設計画を明らかにした。それによると、県、市町村、民間業者が出資する第3セクターの財団法人・新潟県環境保全事業団が事業主体となり、上越市西部に建設するもので、総事業費として136億円を試算している。平成13年度は、地元同意の取付けに着手する。
公共関与による産業廃棄物処理施設としては、同事業団が三島郡出雲崎町に建設した「エコパークいずもざき」に次ぐ2番目の施設となる。当初計画では、同処分場の埋立量は産業廃棄物が70万立方、上越地域広域行政組合の一般廃棄物が20万立方で、「エコパークいずもざき」の約半分の規模。また、併設する中間処理施設は破砕処理が1日あたり30t、焼却処理が同50tで、「エコパークいずもざき」と同規模。
総事業費は、産廃分で114億円、一般廃棄物分で22億円の計136億円を試算している。このうち7割は無利子または低利融資を充て、事業主体である第3セクターの財団法人・新潟県環境保全事業団の自己資金は3割程度としている。自己資金については、主に県と上越地域広域行政組合が計画埋立量に応じて拠出する。
県は下越地方にも公共関与の最終処分場の建設を計画しているが、時期等は未定としている。