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茨城県道路公社

13年度事業計画を公表、新大利根橋は市道取付道の上部発注へ

2001/04/03 日本工業経済新聞(茨城版)

 茨城県道路公社の今年度事業計画が明らかになった。それによると、主要地方道・美浦栄線「仮称・第2栄橋」が着工。初弾工となる本県側下部工に11月ごろ着手する。新大利根橋有料道路「仮称・田中高架橋」では、市道取付道の上部工を発注。筑波山系に計画されている県道・石岡下館線「仮称・上曽トンネル」については、14年度のトンネル工事に向け、地下水の継続調査を行う予定だ。

 第2栄橋は、本県利根町と千葉県栄町を結ぶ橋長597mの規模で計画。橋幅24・3m(両側歩道)を暫定2車線約11m(車道7・5m、歩道3・5m、片側歩道)で施工する。

 総事業費は約100億円。設計は(株)長大(東京都中央区日本橋蛎殻町1-20-4)。橋梁形式は、8径間連続鋼箱桁で、下部工は躯体が逆T式橋台2基、壁式橋脚7基の計9基。基礎工は鋼管ウエル。計画では暫定2車線で施工し、完成後約10年、交通需要の増加を待って4車線化を図る。

 新大利根橋有料道路は、低盛土構造部分の高架化を行うもの。完成した本県側に続き千葉県側を平成11年度から14年度の計画で整備中。

 概算事業費は43億円。橋梁形式は2径間連続鋼箱桁+3径間連続鋼鈑桁+3径間連続鋼鈑桁で、橋長734・2m、橋幅10・5m。昨年度下部工をすべて発注。今年度は、迂回する取付道の上部工を実施する。

 上曽トンネル(延長約3・4km)の整備では、県が今年度前後取付の改良工事に着手する。トンネル本体工は14年度の発注を予定。工事は真壁、八郷の両側から進める工程で早期に開通させる考え。

 今年度の事業計画は次の通り。

《建設計画》

【新大利根橋有料道路】=13年度事業費14億円

▼総事業費=83億円、着工平成7年度、竣工予定14年度、12年度までの実施事業費58億5、000万円、14年度以降残事業費10億5、000万円

【第2栄橋有料道路】=13年度事業費5億円

▼総事業費=72億円、着工平成13年度、竣工予定17年度、14年度以降残事業費67億円

《受託業務》

注:金額は予算額

【主要地方道・常陸那珂港南線】道路管理委託=6、600万円

【主要地方道・美浦栄線】道路工・橋梁下部工=10億円

【主要地方道・石岡下館線】水文継続調査=1、200万円

【筑波山つつじケ丘公衆便所】清掃管理=210万円



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