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東京都あきる野市

工場アパートを12年度末着工

1998/08/31 東京建設新聞

 あきる野市は、九月補正予算に工場アパート基本計画策定費を計上し、予算が承認され次第、委託して取り組む。これまで入居数の問題等から着手が先送りとなっていたが、今月六日に入居設立準備会の総会を開催し九社参加の方針を確認、本格的な検討へ移行することになった。

 今後の事業スケジュールは十一年度に協組を設立、都の『中小企業高度化資金』融資に向けた審査などを進める。建設は組合施工で推進、十二年度後半にも建築確認申請を行い、同年度末の着工を目指す。

 建設予定地は草花地内、現況は調整区域にあたる場所。市が用地をあっせんし、組合側が買収して取得する。現段階では敷地面積は明らかでないが、今後、設計等を進める中で建ぺい率などを算出して確定する。建物規模は延べ床約二、〇〇〇㎡面積を想定。事務室、エレベーター、トイレほかの共同施設を設置する見込み。

 事業は中小企業を対象とした工場アパートを建設、集約化による生産性の向上と騒音問題など周辺環境の改善を目指すもの。旧秋川市が五年度に準備会を設置し、市内商工業振興策の一つとして検討を行ってきた。

 しかし、近年の経済情勢から検討作業が難航。当初、九年度で基本計画策定を予定するまでに漕ぎ着けたが、準備会七社のうち四社までが辞退する状況となったため着手を延期。その後新たに入居者を募り、このほど九社参加との方向性がまとまったもの。



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