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国土交通省関東地方整備局(建設)

二瀬ダム(埼玉県大滝村)の大規模改良、13年度から17年度までの5か年をかけて整備

2001/04/09 

 国土交通省関東地方整備局は、大滝村に立地している二瀬ダムの大規模改良事業に、今年度から17年度までの5か年をかけて整備する。改良内容はダムサイト部分の地すべり対策として、40本の杭を打ち込み、法面を固め保護する。今年度は工事用道路を確保するために国道140号の拡幅と工事に向けての設計を委託。工事は14年度以降順次着手する。総事業費はおよそ40億円を見込むが、今年度事業費は1億円未満にとどまっている。

 二瀬ダムは大滝村大滝地内の荒川水系の上流部に建設された。同ダムは、洪水調整、かんがい、発電を目的とした県内最初の多目的ダムとして造られた。昭和36年12月の完成以来40年が経過し、堤体の保護・改良工事もこれまで通常実施していた維持事業では対応し切れなくなり、今年度から大規模な施設改良工事に取りかかるというもの。

 かんがいは、4月26日から9月20日までの期間があり、下流の熊谷市および大里郡付近への用水を供給している。とりわけ、7月1日から8月末日までの期間は水位が542mの高さから501mの高さまで41mも下がるほど水を急激に供給していることや洪水調整も行っていることから、地すべりを引き起こしている。このため、地すべり対策として大規模な施設改良に着手することになった。

 具体的な改良工事については、大滝村の麻生地区のダムサイト部分を対象とする。大型杭をおよそ合計40本打ち込み、その後法面をコンクリートで固め保護する。杭の大きさは決まっていないが、これまでに他の部分で維持管理事業の一環として行った時は、長さ10から30m、口径で0・4mと0・3mを採用していたようだ。

 今年度は工事用のための仮設道路を確保をするため、国道140号の拡幅工事と施設改良設計業務をそれぞれ発注する。いずれも現地の二瀬ダム管理所(大滝村大滝3875-1)が発注する。設計委託にあたっては、指名競争入札が見込まれる。本体改良工事は14年度以降の着手、17年度末の完成を予定。

 総事業費は5か年で40億円、今年度予算は1億円未満としている。

 同ダムの概要は、流域面積170平方km、型式はアーチ式コンクリートダム、地質は硅質千枚岩、ダム高95m、ダム堤長288・5m、体積356立方m。貯水池は常時満水位標高542m、総貯水容量2、690万立方m、洪水調節容量2、180万立方m、調節流量毎秒700立方m、かんがい補給容量1、600万立方m。発電は、最大出力5、200kmワット。工事費はダム53億円、発電3億9、000万円だった。



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