コラム

2002/12/25

「たばこ」についての話(新・YA)

2002.12.25 【「たばこ」についての話】

▼来年度の税制改正に伴って、またもやたばこの増税が話題となっている。そんな中、禁煙運動を推進している厚生労働省から、たばこの自販機を全面撤去するという

▼現在、同省が入居している東京・霞が関の中央合同庁舎第5号館には8台のたばこ自販機が設置されている。ところが11月に開かれた同省厚生科学審議会で、ある委員が「たばこの害を啓発する役所に自販機が置かれているのはおかしい」と指摘。喫煙対策を担当する生活習慣病対策室が、自販機を所轄する福利厚生室にこれを伝え、撤去の検討を要請したという

▼愛煙家にとっても、喫煙の健康への悪影響を指摘されると、反論の余地が無いのも事実だ。健康といえば、野菜しか食さないいわゆるベジタリアン(菜食主義者)がここ日本でも定着して久しいが、このほどイギリス栄養財団が主催した子供の栄養に関する会議で、現代の子供は鉄分の不足のためにIQ(知能指数)の低下が目立ち、その原因として、親がベジタリアンであることなどが影響しているという報告がなされた

▼鉄分の不足は、貧血をはじめ食欲減退、無気力、また精神面での発達の遅れや、行動面での問題を引き起こす。それによれば、健康志向で肉を敬遠する人々が増える中、10代の子供たちの間では鉄分不足によるIQの低下や体の不調が目立ち、特に野菜しか食べない女子にその傾向が強いという

▼とにかく喫煙家にとっては益々厳し環境になるだろう。「たばこを吸えば、IQが上がる!」そんな画期的な発見をしてくれる学者がもし現れたなら、ノーベル賞の田中さん以上のヒーローになれると思うのだが。(新・YA)

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