コラム

2003/01/09

自己改革のすすめ

2003.01.09 【自己改革のすすめ】

▼2003年のテーマは「自己改革」。全産業、業種、あらゆる社会においてこの閉塞した時代を打破するには、これまでの慣例や風習、常識などを抜本的に変える必要があるのでは。その一歩を踏み出す勇気の重要性について考えたい

▼私たちは一般的に、急激な変化に対応する能力が乏しく、どちらかと言うと現状の改善、それも小手先をいじるだけの変化で納得しがちな特質を持ち合わせている。政治をはじめ、「改革」はスローガン先行で掛け声倒れ。改革を積極的には望んでいない様があちこちの社会現象で見え隠れする

▼とりわけ、建設業界は急激な変化に対しては奥手である。昨年の話だが、関東地方のある建設会社は、関東地方整備局に乗り込み、積算価格はこれでいいのか担当者に聞いた。担当者は当然許否したが、どうやら、「今まで教えてくれたじゃないか」、「急に冷たくなるな」といった様子

▼発注者は言うまでもなく、公務員の倫理規定法、入札適正化法、さらにはこの1月6日から施行した官製談合防止法などの法律であらゆる民間との接点に縛りがある。そのことを忘れ、もしくはこれまでの何らかの慣例が継続しているかと誤解しているか、はたまたこれらの一方的な誤解がいい時代だったと追憶していること自体から抜けださなくてはならない

▼今こそ四面楚歌の時代から新しい感覚の社会構造へ勇気ある一歩を踏み出す絶好の機会である。それには思い切って自己改革を進める必要がある。困難な時代を勝ち抜くにはその発想の転換が大切。何かをしなければ変わらない。勇気を出して自己改革にチャレンジしてみよう。

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