コラム

2003/01/28

怖〜いインフルエンザ(水・YH)

2003.01.28 【怖〜いインフルエンザ】

▼「風邪? そんなもん1000円もの栄養剤と市販の薬を飲んで一晩寝りゃ、明日はカラッとしたもんだ」と豪語する知人がいる。この季節になると「風邪」の話題を避けて通れない。今年は大流行の兆しとか

▼一般的にいわれる風邪の症状はのどの痛み、鼻汁、くしゃみ、咳などで全身症状が無い。インフルエンザは38〜39度以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身に症状が出て死に至るケースも多いのが特徴。この憎きウィルスは直径1万分の1の大きさ。これが毎年姿形を変えて筋肉内で増殖し、万物の霊長たる人類を脅かす

▼1918年に始まったスペインかぜによる死亡者は全世界で2000から4000万人、日本でも約40万人と言われているから空恐ろしい。近年は減少したが、それでも平成11年約1400人弱、平成7年1200人超、昨年は300人程度。昨年のピークは2月中旬。そして今年は既に1月で昨年のピーク時に並んでいる勢いだから大騒ぎなのだ

▼この1万分の1のウィルスを根治する方法はない。変幻自在のウィルスに合致したワクチンによる予防接種が最も効果的と言われれがそれでも60〜80%程度。しかし、罹っても軽く済む。罹ってしまったら早めの治療は当然だが、安静・休養・睡眠。充分な水分補給

▼欧米で予防接種は当たり前のようだが、日本の行政や政治の対応はここでも遅い。バブル崩壊後の回復策の鈍足、鈍感対応を見ても明らか。国民はみんな知っている。悲しいかな、政治に頼らず自らの努力で細々と防衛する手段は世界のどの国よりも勝っているということを。早期対応はすべからく基本のようだ。(水・YH)

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