コラム

2003/08/02

金とダイヤの価値(甲・TH)

2003.08.02 【金とダイヤの価値】

▼人類が金(GOLD)を発見したのは、今から7、000年から8、000年位前。13世紀になるとマルコ=ポーロがまとめた「東方見聞録」に、日本が金で建てられた宮殿のある「黄金の国」として紹介されている

▼金は、世界に通用する価値があり、換金性がよく、世界市場で公正な価格が発表されている。インフレや大きな社会変動が起こった時や、他の金融資産が目減りした場合には、それを補う役目も果してきた。金の価格は毎日変動しており、日本国内での金価格はドル建の金価格と為替相場の両方の影響を大きく受けている

▼しかし、その金もバブル期に比較して大幅に価格が下がってきている。原因のひとつとして、世界中で多くの金山が開発され金の生産コストが下がってきたことや、金を所有する資産管理方法が時代遅れになったことなどがあげられている

▼一方、宝石の王様「ダイヤモンド」の価格は金ほど大きく下がってはいない。金との大きな違いは、ダイヤモンドの供給量がコントロールされている点である。南アフリカにある世界最大原石供給元であるD社が世界中の流通量を操作している。ダイヤモンドの価格は、世界的にD社の統制が行き届いており、値段が比較的安定し、大きさ(重さ)、色、含有物などから望む値段のものがあり、売るときも決まった値段で売れる

▼道路や橋など営々と続いてきた公共事業は空気のようなもので、一度完成してしまえば、ありがたさや恩義を感じることなく何気なく利用している。公共施設は国民特に地域住民にとって金やダイヤ以上に身近で価値があるもの。もっと認識したい。(甲・TH)

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