コラム

2003/12/09

「毒まんじゅう」等々(水・YH)

2003.12.09 【「毒まんじゅう」等々】

▼今年の「日本新語・流行語大賞」の年間大賞に「毒まんじゅう」、「なんでだろう〜」、「マニフェスト」の3語が選ばれた。この発表があると押し迫った師走を再認識、追い立てられるような気ぜわしさを感じる

▼「現代用語の基礎知識」を発行している自由国民社が昭和59年(1984年)から毎年実施。折々の世相を簡便な表現で、さらに広く大衆を賑わせた新語や流行語の中から選んだものだ。それらを見ると実に時代背景とマッチし説得力がある。当然、近年各種の辞書等にも掲載される言葉が多い

▼「毒まんじゅう」は元衆議院議員の野中広務氏が政界引退表明時に発した言葉。利己に走った政治家を非難したもの。「なんでだろう〜」はタレントのテツandトモが日常の矛盾をついたコントで幅広い世代に浸透。「マニフェスト」は11月の総選挙で大いに国民を惑わせた?いわゆる政権公約のことだ

▼その他トップテンで「勝ちたいんや!」「コメ泥棒」「SARS」「年収300万円」「バカの壁」「ビフォーアフター」そそして「へー〜」が選出。思いはそれぞれだろう。因みに第一回の1984年は金賞に「オシンドローム」。NHK連続小説『おしん』から、逆境のなかで真摯に生きるその姿を形容。最近は国際共通語になりつつある

▼建設業界でも今年を象徴する用語が数多く出ている。「電子入札」「談合度」「新分野」などはいかがだろうか。経営者さらに技術者等によって受ける印象はまちまちだろうが、毎年複雑極まる用語、新しいシステムや制度等が生まれてくる。いつの時代も「シンプルであること」こそ「ベスト」であると思うが。(水・YH)

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