コラム

2003/12/25

最高峰の名物「箱根駅伝」(甲・SA)

2003.12.25 【最高峰の名物「箱根駅伝」】

▼新春の恒例となった箱根駅伝までもうすぐだ。来年の1月2・3日に行われる東京箱根間往復大学駅伝競走は、大正9年の第1回開催から、今回で80回目を迎える。2日間の長丁場を走破する過酷なレースだ

▼コースは、東京都大手町から神奈川県箱根町芦ノ湖を目指し、往路(1〜5区)の総距離は107・2キロ。復路(6〜10区)は、芦ノ湖から大手町に戻る109・2キロ。往路・復路の全長は216・4キロにも及び、平成12年に記録した駒沢大学の11時間3分17秒が総合記録のトップタイム

▼名物の箱根温泉街から芦ノ湖に続く峠越えは、選手を取り巻く応援の数もすごいものがあるが、その中を凛々しく駆け抜ける選手の姿が逞しい。1人平均約20キロ強を走る区間は、常に鍛錬を重ねている選手でさえも、箱根の大舞台は時折、牙を剥く。大会中、故障による棄権や、繰り上げスタートによりタスキリレーが行えないなどの場面はとても痛々しい

▼その一方で、去る10月18日に、駅伝出場の予選会が行われ、37校420人の選手が9枚の出場権を競い、凌ぎを削った。そんな過酷な競争を勝ち抜いた今大会の出場校は、昨年度開催された箱根駅伝の1〜10位までの10チームにシード権を与え、予選会等を通過した10チームを合わせた全20チームで栄冠を目指す

▼今大会参加の最多出場は、中央大学で、75回連続78回目の出場だが、毎年様々なドラマが展開される。コースや沿道の風景、応援する人達の世相も様々に変化してきた。しかし選手達からは不屈の精神や、目標に対する努力をレースを通じて大いに教わる。各チームの健闘を祈りたい。(甲・SA)

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