コラム

2004/02/06

生活スタイルを選ぶ(長・JI)

2004.02.06 【生活スタイルを選ぶ】

▼オール電化マンションが注目されている。IH調理器や給湯器、床暖房など生活で必要なエネルギー全てを電気でまかなうもので、マンションを新築する際にこのシステムを導入する例が増えているという

▼東京電力と大手不動産会社8社による「次世代電化マンション研究会」も発足し、期間限定ながら情報発信拠点も東京都港区に設置された。オール電化の攻勢に危機を感じているのがガス業界。ガスの利点をアピールすべく、業界では事業者と設備メーカーが一丸となって対抗策を講じている

▼その筆頭が「ガスコージェネレーション」だ。天然ガスを燃やし、風呂も床暖房も調理もできれば電気も生む。オール電化とは違い、発電時の排熱さえも利用する。電気ひとつですべてをカバーするオール電化、ガスを複数のエネルギーに変換するガスコージェネレーション。一体どちらが効率的だろうか

▼話は「デンカ」から「カデン」に変わる。マイクロソフトが今年、家庭内の各部屋にあるテレビ画面からパソコンを操作できるシステムを投入する。一方、日本の電機メーカーはテレビに電子メールなどインターネット接続環境を与えるようだ。また冷蔵庫や電子レンジなどの家電も接続しホームネットワークを構築、リモコンや携帯電話、パソコンなどからでも稼動できる環境づくりを目指している

▼オール電化かガスコージェネレーションか。パソコン中心の生活か否か。選ぶのは生活者個人の趣向だが、やがてはシェアを占める側と消え行く側とがはっきりするのであろうか。それとも互いに共存する道が開けるのであろうか。激しい競争は続く。(長・JI)

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