コラム

2004/03/18

学者になる日(甲・TN)

2004.03.18 【学者になる日】

▼先日、本屋で宇宙や物理学に関するコーナーをのぞいた。この種の分野は文系出身等には苦手な分野だ。非常にわかりづらいものであるが、宇宙の起源など少しでもその仕組みを知りたいという気持ちもあった

▼偶然にも佐藤勝彦氏が監修した『「相対性理論」を楽しむ本』(PHP文庫)を手にすることが出来た。この本は、アインシュタインの相対性理論を中心に、宇宙の仕組みなどを物理学がさっぱりわからない人でも充分楽しめるよう説明している。特に宇宙の起源である「無」のことや、重力による時空のゆがみなどを解説しているところは、大変勉強になった

▼かつて子供達は遊び場がいくつかあり、その中の一つは友達と飛び回った空き地。そして家に帰ってからは、頭の中で思いをめぐらす宇宙である。そこは、正義のヒーローが登場する空間。そんな自分達が住む宇宙の成り立ちや、なぜ宇宙自体が存在するのかーなど、当然不思議であった

▼不可思議な世界は無限大であった。しかしその興味も大学に行き学ぶほどではなく、子供から大人への成長過程で、どこかに置いてきてしまった。それでもこの頃、ふと思い出しては好奇心を満たしてくれるものを探す日がある。もちろん最近のオポチュニティーによる火星探査も期待している

▼このような本に出会い、宇宙の成り立ちなどについて一つでも疑問が解け、さらには自分で宇宙の仕組みを勝手に創造してみると、自分自身も天文物理学者になったような気分になる。日頃せわしない日々が続くが、空想の世界で自由に思いを巡らし、遊ぶ。こんな日もたまにはあっても良いのではないだろうか。(甲・TN)

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