コラム

2004/06/10

絵本の読み聞かせ効果(松・JI)

2004.06.10 【絵本の読み聞かせ効果】

▼毎晩1歳の息子に絵本の読み聞かせをしている。家族はおろか友人の前でも構わず読む。皆から「読み上手」などと誉められ得意になり、ついに妻から「絵本係」を任命された。係としては、子供が喜ぶ面白い作品を探す責任がある。近所に絵本屋があったので行ってみた

▼この店では、靴を脱ぎフローリングの床に座り込んで本を選べる。店主は、希望を伝えれば見合った作品を幾つも出してくる、頼れる存在だ。もし希望に沿うものが在庫にない場合は「買わなくても良い。中身を見てもらうだけでも良い」と仕入れてくれるという。何度でも通いたくなるような店である

▼多くの自治体でブックスタート事業が行なわれている。0才児検診の際に絵本を贈呈、読み聞かせで親子のコミュニケーションを深めてもらうというものだ。1992年にイギリスで生まれ、日本では2001年から始まったという。現在では582の自治体が実施しているようだ

▼静岡県の常葉学園橘高校の野球部で、朝の練習の代わりに絵本の読み聞かせをしたところ、選手たちに集中力・判断力向上などの効果があったという。彼らは大会でも力を発揮し、もう少しで甲子園出場というところまで勝ちつづけたらしい。これが会社ならば業績アップというところか。始業前に交代で読み聞かせ、などというのも効果があるのかもしれない

▼我が息子は1冊読み終えるたびに号泣し大暴れするほど絵本好きの子供に育った。まるでスリのように隙を見ては絵本を奪い去ることもある。なるほど集中力、観察力、判断力が向上したようだ。次は道徳心を育てる本を絵本屋店主に希望したい。(松・JI)

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