コラム

2004/10/07

携帯電話も新規参入(松J・I)

2004.10.07 【携帯電話も新規参入】

▼携帯電話を車に踏みつぶされた。酒宴の帰り、タクシーから降りた際に落としたらしく、バキバキと音を立ててタクシーが去るとペチャンコになった自分の携帯電話がそこにある。酔いも手伝ったのだろう、拾い上げて大笑いした

▼現在の携帯電話加入者は約8346万人(8月末現在)。人口が約1億2759万人(9月1日現在)だから、実に約65%の人々が使用していることになる。一方で携帯電話を入口に犯罪被害に遭うケースも多く、パソコン同様に各個人がセキュリティを高める必要はありそうだ

▼総務省は携帯電話用の周波数帯を新たに整備し、新規参入事業者に割り当てるという。すでにソフトバンク?が参入を表明しており、サービス競争が激化することは間違いない。加入者数はすでに頭打ちと言われていることを考えれば、今後は新規加入者の開拓ではなく、定められたパイの奪い合いということになる。どこの業界も競争は厳しい

▼新規参入業者は「第3世代携帯事業者」限定となる。NTTドコモ「FOMA」に代表される、高速データ通信が可能な携帯電話が第3世代だ。技術の進歩はどこまで進むのか、さらに次の第4世代では通信速度が現行携帯電話の約1万倍となり、ハイビジョン並みの高画質映像を送受信できるという。こうした技術革新が社会のあり方を次々と変えているのは間違いない。便利は善意でも悪意でも使われる

▼その便利も、車に踏まれてしまえば単なるガラクタである。まずは自分が轢かれなくて良かったと思う。ネット社会のセキュリティも大事だが、まずは身の安全確保に努めなければ。紙一重である。(松J・I)

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