コラム

2004/10/26

不健康な日本の社会基盤(水・YH)

2004.10.26 【不健康な日本の社会基盤】

▼腹立たしいほど脆弱な日本のインフラ。ここまで自然の猛威にさらされると、さすがに不健康な社会基盤を痛感する。今年上陸10個目の台風、傷の癒えない間に新潟の地震。根本的に公共事業を再考する時だ

▼台風と前線でダブルパンチを受けた長野県などは100年振りの被災とか。大きな被害を出した浅川はダム論争が未決等もあって田中知事は対応に躍起。避難勧告の遅れを指摘され「2時間半もかけて細部まで検討した」と本末転倒な弁明。日本列島はずたずたに自然の猛威に蹂躙された。生活の安全は確保されているのか

▼先般、厚生労働省が国民の健康づくり運動「健康日本21」の目標に対する進捗状況をまとめ発表した。この内容も不健康な日本国民の生活現況を露呈している。食生活や運動、タバコ、アルコールなど9分野70項目で改善目標を掲げたもの。1970年から継続展開して、クリアーしてのは、牛乳や乳製品の摂取量など2項目

▼20歳代の女性のやせすぎは目標15%に対し23・3%とほど遠い。肥満などもすべての世代で目標値に遠い。飲酒、高脂血症の減少目標などは男性5・2%に対し10・5%、女性8・7%目標で17・4%だ。歩数も男性9200歩に対し8202歩、女性8300歩に対し7282歩。健康意識は高いはずなのに

▼すべからく健康が叫ばれているが逆行現象である。恐ろしい限りだ。「健全なる精神は健全なる肉体に宿る」が原則。いわゆるバランスが求められる。健康意識やインフラのアンバランスは資金・認識不足からばかりではない。台風、地震で被災された方々には心からお見舞い申し上げたい。(水・YH)

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