コラム

2005/01/18

強いトヨタ・カローラ(水・YH)

2005.01.18 【強いトヨタ・カローラ】

▼天皇家長女・紀宮さまとの婚約が整った東京都職員・黒田慶樹さんの車好きが話題になっている。黒田さんの場合は、外国車でも名車といわれるレベルだが。クルマは夢を運ぶ

▼日本自動車販売協会連合会によると昨年1年間の新車販売台数は396万2232台。前年比1・6%減となった。普通乗用車は10・4%伸ばしているものの普通貨物車10・6%、バスも14・4%と減少。製品の差もあるだろうが、察するにタンス預金者の消費、企業の景気沈滞が伺い知れる

▼クルマ好きは読まれた方が多いだろうが『間違いだらけのクルマ選び』(徳大寺有恒・著、草思社刊)が1976年発刊された。形やアクセサリーだけにとらわれる当時のユーザーへの警告書と云うのだろうか。徳大寺氏は性能、ハンドリング、乗り心地などを選択肢として強調している。この本にいち早く着目したのがトヨタだった

▼昨年の売れ行き傾向を車種別に覗いてみてもトヨタは1位カローラ、4位ウィッシュ、5位クラウン、8位イスト、9位アルファード、10位ノアとベスト10に6車種がランクイン。因みに2位はホンダのフィット、3位は日産のキューブ。特徴的なのはトヨタのクラウン。前年17位から5位に急上昇。カローラは年間通じてトップクラスで推移している

▼カローラは何故売れるのだろうか。販売力やスタンスも見逃せないが、何よりも平均的選択肢の高さに依るのではないだろうか。常にユーザーを意識したグレードを維持する。各業界で共通することだが、ユーザーの視線をいかに製品に反映させるか。これが大きな分かれ目。その精進で差が生じるに相違ない。(水・YH)

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