コラム

2005/05/13

愛犬の日に思う(水・KK)

2005.05.13 【愛犬の日に思う】

▼今日5月13日は愛犬の日であるという。(社)ジャパンケンネルクラブが1994年(平成6年)に制定。1949年(昭和24年)のこの日、同クラブの前身である全日本警備犬協会が設立されたのを記念したもの。また、11月1日も1が3つで「ワン、ワン、ワン」で犬の日だそうだ。両日とも人と犬との共生を願い、全国の愛犬家に対しさまざまな啓蒙、普及活動が行われている

▼犬は人間が最も早くから家畜化した動物であり、人間の最も古い友人と言われる。犬の語源にはさまざまな説があるが、犬は飼い主について離れず、そこにずっと居ることから、「居る」が「居ぬ(イヌ)」になった説が有力らしい

▼筆者が子どもの頃、犬は離し飼いだった。なんとものどかな時代で愛犬家にとっても犬にとっても至福の時だった。離し飼いができなくなったのは犬の伝染病、特に狂犬病の脅威からだろう。狂犬病ウイルスに感染した犬に噛まれた人は急性脳炎を起こし100%死に至る。我が国ではワクチン接種の徹底で1957年(昭和32年)以降、狂犬病の発生はないが、世界の大半の国で現在も狂犬病が発生している

▼生命には関わらないが犬は口腔内にパスツネラ菌があり、糞に犬回虫が寄生することが多い。飼い主がリードを離して、愛犬を自由に運動させたり、糞を持ち帰らず放置するのを見かけるのは日常茶飯事だが、それは飼い主のマナー違反というより、してはならないことだろう

▼愛犬は飼い主にとって人生の伴侶や家族の一員として非常に大切な存在に違いないが、犬と飼い主にとってだけでなく社会全体にとって今以上に満足のいく共生を考えたい。(水・KK)

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