コラム

2005/06/24

趣味=関心・興味・好奇心(水・KK)

2005.06.24 【趣味=関心・興味・好奇心】

▼「スローライフ」という言葉が広く浸透しているからか最近、書店を覗くと以前にも増して、趣味の雑誌、書籍が多く目に入る。スポーツ、音楽、オーディオ、カメラなど昔ながらの定番に加え、中高年向けに編集されたコレクション、模型、昆虫採集に関する本などが並んでいる。童心に戻ってもう一度熱中してみたい−と手に取ってしまう人も多いのでは

▼遊ぶための経済的余裕も暇もない。以前はある程度高尚なものでなければ認知されないという錯覚もあったかもしれない。バブル華やかなりし頃、親しい友人の中でゴルフに手を染めなかったのは筆者一人だった。ずいぶんと勧められたが単に興味が持てなかったからだ。不況の今日、ずっと続けているのはほんの一握りになってしまった

▼趣味の領域は広大だ。芸術からスポーツ、魚釣りまでそれぞれが私たちの生活を彩り、安らぎを与えてくれる。ヨットやクルーザーなど多額な資金を必要とするものからマッチや酒のラベル蒐集などほとんどお金のかからないものまでさまざまだ

▼「趣味」は明治になって使われ始めた言葉である。英語のhobby(実技的な趣味)とtaste(感性的な趣味)の両方にまたがっている。辞書を引くともうひとつ「関心・興味・好奇心」を表わすinterestも趣味の訳語として載っている

▼イギリスでは海の見えるカフェで沖を航行する船を眺めながらコーヒーを楽しむことも立派な趣味と言われている。人の数だけ生き方があるように趣味の世界も無限ということだろう。自分にとって真に価値ある趣味を大切にし人生の友としたい。(水・KK)

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