コラム

2005/07/08

老化防止は簡単なことから(水・KK)

2005.07.08 【老化防止は簡単なことから】

▼先日、茨城県水戸市の建設会社の安全大会で有意義な講演を聴く機会に恵まれた。講師は実践女子短期大学・生活福祉学科教授の日野一男氏。今年60歳とのことだが、引き締まったスリムな体型と軽やかな身のこなしで実に若々しい

▼演題は「心と体の健康法」。老化防止のために生活の中に無理なく取り入れられる簡単な運動をユーモアとパフォーマンスを交えて紹介。会場を大いに沸かせたが、冒頭、日野教授が1日2000〜3000回のスクワット(しゃがみ立ち)を日課にしていると聞き度肝を抜かれた

▼日本体育協会理事、オリンピック・スピードスケート主任コーチなども務める日野氏は若い頃優秀なアスリートだったのだろう。しかし60歳にしてプロレスラー並みのトレーニングが果たして可能なのだろうか

▼日野氏の推奨するスクワットは軽く膝の曲げ伸ばしをする運動だ。これなら普通の人でも1分間で100回はできる。これを仕事や家事の合間に何セットも消化する。一見楽に思えるが、継続するのは大変だ。同社の昨年の安全大会で講師の服部栄養専門学校・食品学教授の鈴木章生氏が、朝晩コップ一杯の水をと提唱したが、これとて今の時期はともかく冬場はつい億劫になる

▼先般、改正介護保険法が成立した。予防を重視することで介護を必要とする人を減らし、保険給付の抑制につなげるのが目的だ。筋トレや入れ歯の調整なども予防給付に含まれる。老化防止にはストレッチや筋力トレーニングが有効で、筋力は何歳になってもつくと日野教授。高齢化社会に向けて老化防止には簡単なことをコツコツと続けることに尽きるのだろう。(水・KK)

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