コラム

2005/08/03

地震・自身・自信(本・HK)

2005.08.3 【地震・自身・自信】

▼地震、雷、火事、親父。これは、昔の人の怖いものベスト4。7月23日の地震は東京で震度5を記録、1992年以来、13年ぶりとのこと

▼筆者が住む東京都足立区では、5強を記録したものの、コップ一つ割れることなく、事なきを得た。ただ、奇しくも地震発生の前日は、政府の中央防災会議で、首都直下地震による被害予測や対策などを記した報告書が公表されていた

▼報告書には、仮に東京湾北部を震源とするマグニチュード7・3の「首都直下地震」が起きた場合の被害は、最大で死者約1万1000人、経済被害は約112兆円に上ると想定。また、地震発生後の政府の対応フローも示している。今回の地震では、細田官房長官が、対策室設置の遅れも含め首相官邸の対応について「直ちに対策室のチームが官邸に参集でき、基本的に問題はなかった」とコメント

▼一方、報告書によれば、建築物による被害は、死者発生の主要因とし、建築物の耐震化に重点的に取り組むことが重要だと指摘。今後、補助制度の活用や税制優遇措置など、公共施設にいたっては、数値目標を設定することで耐震化を促進する。新規の公共事業が減少する中、災害に強い公共施設の構築は、これからの重要施策と言われる

▼そんな中、地震対策グッズが売れに売れているという。ちなみに、東急ハンズ新宿店による防災用品の売筋は「プロセブン耐震マット大型家具・家電用」、「東急ハンズオリジナル避難セット」、「東急ハンズオリジナル避難セット2」、「レスQ隊」と続く。現代人の怖いものを防ぐベスト4。これが、地震から自分自身を守る自信につながっている。(本・HK)

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