コラム

2005/08/26

行楽と運転マナー(水・KK)

2005.08.26 【行楽と運転マナー】

▼8月も残りわずか。日中は暑さが残るものの朝晩は涼しくなり、秋の足音が近づいて来た。海に山にと楽しく過ごした夏休みに代わり、これからの秋の行楽シーズンに家族で遠出する機会も多くなるだろう

▼過日、いわゆる「サンキュー事故」を目撃した。渋滞中、筆者の2、3台前の車がライトをパッシングして対向車を右折させた。運悪く、その車は脇をすり抜けて走って来た原付バイクに衝突してしまった。確認を怠った右折車の責任だろうが、「せっかくの好意だから」と急いで曲がった気持ちもわからなくはない

▼東日本で、対向車が右折の合図を出している時、パッシングするのは「どうぞ曲がってください」という意味だが、西日本では「譲る気はない。曲がって来るな」と逆の意味だという。また、自車の存在を知らしめるため夜間の信号待ちでライトを消すのもやめた方がよい。欧米では危険行為として罰金の対象になる

▼ここ10年ほど、茨城県内では進路を譲られた車が返礼にハザードランプを点滅させるのが一般的になっている。本来、ハザードランプは緊急停車の場合に使用するものだが、バスやトラックのプロドライバーまでもが点滅させている。誤解を招かないだろうか。筆者は感覚的に好きになれず、返礼はお辞儀、会釈にしている

▼これからのシーズン、行楽に出掛ける立場にしても、地元にいて遠来の車を迎える側にしても普段以上の注意が必要だ。「所変われば」で運転マナーも地域によってさまざまだと心得なければならない。しかし、立場が入れ替わればお互いさまだ。ゆったりとした譲り合いの気持ちを大切にしたい。(水・KK)

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