コラム

2005/10/27

伝える力・伝える気持ち(甲・CT)

2005.10.27 【伝える力・伝える気持ち】

▼最近、女子高校生が使う「あざーした」という言葉を聞いてふと「どういう意味だろう」と首をかしげる。これは「ありがとうございました」の話し言葉。ただし使う相手は目上であるが尊敬と親近感を併せ持った相手に限られるとか

▼日本語の乱れに「けしからん」とお怒りになる前にわが身を振りかってみる。特に身近な人には感謝の言葉を伝えにくいもの。「妻が嬉しかった夫の一言は?」というアンケート結果は「ありがとう」がダントツの一位だった

▼近年「伝える」手段は格段に飛躍した。携帯もインターネットも今の時代には欠かせないコミュニケーションツールだ。しかし「伝える力」はどうだろうか。その場に応じた状況判断ができる聡明さと相手の立場を考えて思いやることが「伝える力」には必要だと思う

▼「気持ち」は見えない。だから人はそれを伝えるために文字にして、絵にして、音楽にして、時には踊ったり、様々な方法で表現する。残念ながら文才もなく、音痴な筆者には「言葉」が一番使いやすそうだ。ハワイで耳にする「アロハ」には「こんにちは」「さようなら」「愛してる」といった様々な意味がある。便利な言葉だ

▼「以心伝心」も相手とより深く時間をかけて築いた関係があってこその賜物。「言わなくてもわかるだろう」と甘えてはいけない。「あざーした」も心のこもったものなら悪くない。「いいかげんな挨拶だ」と眉をしかめる前に伝えようとする努力は評価したいもの。因みに先のアンケートで「夫が嬉しかった妻の一言」は「お疲れさま」だった。とりあえず筆者はここから始めてみようと思う。(甲・CT)

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