コラム

2005/12/01

より住民の立場で行政を(前・HM)

2005.12.01 【より住民の立場で行政を】

▼現在、筆者念願のマイホームが完成間近になっている。長年夢見た自分の家が徐々に出来ていくのを見ているのは嬉しいものだ。さて、家ができ、引越しをするとなると、必然的に数々の手続きで役所へ行く機会が増える。これが面倒臭い。役所の受付時間は、月曜日から金曜日の朝8時15分から午後5時15分まで。サラリーマンにとっては時間のやり繰りが難しい

▼行政は「サービス業」と良く言う。しかし、世の中を見回して、いったいカレンダー通りに休みを取っているサービス業があるだろうか。一度、工務店の担当者の前でボヤいたところ「お役所ですから」とサラッと言われた

▼よく行政職員の方から、一生懸命サービス向上に努めているという話を聞く。確かに「昔とは違う」行政を訴え、様々な工夫をしている事も事実である。しかし、未だに「お役所だから」と言われてしまう現実もあり、どこかズレているのだ

▼行政の取り組みを見ていると「行政の立場で、住民に出来る事」を考えていると感じる事がある。しかし、そうではなく実際は「住民の立場で、行政に出来る事」を考えてほしいのである。ここを違えると本末転倒になる

▼かつてマスコミにも取り上げられた福島県矢祭町のサービスはすごい。朝7時半から午後6時45分まで、土日・祝日も8時半から午後5時15分まで役場を開いている。つまり年中無休だ。その他にも、高齢者のために職員が書類の代行を行うなど様々なサービスを実施している。その結果、住民にも変化が表れ、行政のボランティアを願い出る人が増えているそうだ。これこそが本当のサービス業ではなかろうか。(前・HM)

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