コラム

2005/12/02

ジャパンパワーの活躍(水・KI)

2005.12.02 【ジャパンパワーの活躍】

▼近年、海外のスポーツ界では日本人アスリートの活躍がめざましい。メジャーリーグのイチローや松井秀喜、サッカーの中田英寿選手など。多くの日本人が海を渡り、実に溌剌とプレーをしている。そんな中、来年から自動車レースの最高峰、フォーミュラ1(F1)シリーズに一人の日本人が新チームを率いて参戦する。元F1レーサーで現在は、国内レースを中心に活動をしている鈴木亜久里氏だ

▼チーム名は「スーパーアグリ・フォーミュラワン」。エンジンはホンダ社製の8気筒エンジン、タイヤは国内メーカーのブリヂストンを採用する予定。ドライバーも日本人を起用し、純国産チームで臨む方針だ。

▼F1は、ヨーロッパを中心に北米やアジアなど年間19戦で争われる。ストレートの最高時速は、350kmを超える。日本でも毎年秋に鈴鹿サーキットで開催され、人気を博している。鈴木氏は「日本のチームでいつかは日本人を表彰台の中央に立たせることが夢」と熱く語っている

▼ただし、チーム運営のための莫大な費用の捻出など課題も多い。男のロマン、と言えば聞こえがいいがモータースポーツの世界は一言で言えば金食い虫だ。フェラーリなどトップチームの年間予算は、600億円を超えるとも言われる。また、危険と隣あわせのスポーツで1994年には天才レーサー、アイルトン・セナの事故死という悲しい事件も起きている

▼様々な課題を抱えながら、新チームは既にニューマシンの開発に取り掛かっている。F1は来年の3月に中東バーレーンで開幕戦を迎える。ファンとしてジャパンパワーの活躍にぜひとも期待をしたい。(水・KI)

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