コラム

2005/12/15

「特徴」と「特長」(前・AN)

2005.12.15 【「特徴」と「特長」】

▼「とくちょう」。漢字にすると「特徴」と「特長」という2つが思い浮かぶ。これまで、たいして気に留めず、また意味の違いを考えてもみなかったが、先日ふと気になり、辞書で調べてみると「特徴」は、他のものと比べて、特に目立つ点。一方の「特長」は、そのものを特徴づける長所となっている

▼筆者には、年齢が一回り違うが、とても慕っている2人の兄がいる。とは言っても、筆者は長男であり、実際に兄がいるわけではない。兄のように慕っているという意味である。2人は、生まれも違えば、育ってきた環境も全く違う。しかし、彼らには共通点がある。それは、特出した「特長」があるということだ

▼1人の彼は、家も近所ということもあり親しくして頂いている。その彼の「特長」は、面白いという一言に尽きる。発する言葉がユーモアに溢れ、人を笑わす能力に長けている。そのためか得意先からも顔をすぐ覚えてもらえるとのことだ

▼『田舎生まれの田舎育ち』と本人自ら話す、もう一方の彼。仕事への情熱が高く、加えて非常に面倒見が良い。そのため職場の同僚や後輩からも慕われている。そう彼は、信頼が厚いという「特長」を有しているということになる

▼日本人は、とりわけ右に倣えという傾向が強い。しかし、最近は若者を始めとし、個性を前面に押し出す人が多くなってきたと言われている。「とくちょう」を出すようになってきたということである。この「とくちょう」という言葉が、良きも悪しきも際立っている「特徴」となるのか、良い点・優れている点のみが際立っている「特長」となるのか・・・自分次第である。(前・AN)

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