コラム

2006/01/11

できる事できない事(本・JI)

2006.01.11 【できる事できない事】

▼未就園児の子供と親による地域の育児サークルに参加した。参加した約10組のうち父親の出席は我が家のみ。妻は他の母親との交流に必死であり、息子は遊具に夢中。仕方なく、近寄って来た見知らぬ子供と遊んで時間を過ごしたが、実に肩身が狭い状態であった

▼育児サークルに参加したことも初めてで、勝手がわからないことも多かった。団体によっても異なると思うが、そもそも育児サークルとは、子供同士また母親同士の交流のためにあるもので、母親の育児ストレス解消も目的に入っているようだ。ここには父親の存在が見えない。妻の抱えるストレスを夫は解消できないものなのか、それともする気がないか

▼和田秀樹著『他人の10倍仕事をこなす私の習慣』(PHP研究所刊)では、目標を達成するには自分にできない事とできる事を探し、得意分野に資源を集中させて自分の得意技を使うべきとある。己を知ることが生産性を上げることには必要とのこと。まずは自分の技を見出して磨くことが大事ということだろうか

▼野村総合研究所の調査によれば、上場企業20〜30代正社員の75%が仕事に無気力を感じているという。同研究所は、若者の働く意欲を再生できるか、できないかが企業の競争軸の一つとなると説く。「社員の求心力となるミッションの樹立」「挑戦機会の増設」「周囲のモチベーションを生み出す人材の抜擢」が必要と提案している◆ちなみに同研究所の別の調査では、55〜60歳の会社員・公務員のうち78%は60歳以上も仕事の継続に意欲があるという。できるできない以前に、世代によって意識のあり方が違うことに驚くばかりである。(本・JI)

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