コラム

2006/03/08

しくみ変える(本・JI)


▼管楽器の演奏コンクールに出場した。細かなニュアンスが思うように表現できず、自己採点では70点。全参加者の演奏後にはプロの演奏が行なわれた。この最中、疲れたのか聴き飽きたのか、それまで静かに聴いていた息子が遂に会場内で騒ぎ出し、審査結果発表を待たずに大慌てで会場を後にした

▼コンクールから幾日も過ぎたが、大会事務局からの連絡はない。どうやら何の賞も取れなかったようだ。練習を重ねてもなかなか上達しないのは、その方法が悪いのか。練習内容を変えてみる必要がありそうだ

▼鈴木貴博著『会社のしくみは変えられますか?』(ダイヤモンド社刊)に、「忙しいだけで利益につながらない構造の会社が多い」とのセンテンス。練習が上達につながらない自分の事のようにも感じる。こうした企業の多くはITが原因で経営難に陥っているらしい。設備陳腐化、サービス低下そして社員の疲労蓄積も、根本的にはITが関わっているとのこと。ITによる業務効率化は、競争相手も同様のため差別化できず業績が上がらない、と述べている

▼同書によれば、インターネット普及で重要な情報が見えない現象=デジタルの副作用が起きているという。この問題は人間力ではどうにもならないらしい。まずはこうした問題を認識したうえで、会社のしくみを変える検討を始めるべきと語っている

▼音楽演奏の向上に、ITは活用できそうにない。練習段階で機器を使用することはあるのだが、それが直接に演奏力と結びつくことはない。とりあえず今は、練習メニューの見直し。ここから始めてみようと思っている。(本・JI)

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