コラム

2006/04/18

危機意識をもって改革を(水・SI)

危機意識もって活性化を

▼今月7日、民主党代表選が行われ、小沢一郎前副代表が新代表に決定した。ご承知の通り、一連の偽メール疑惑問題の責任を取っての党執行部の退陣に伴うものだが、今回の代表選を特徴付けるキーワードに「挙党一致・挙党体制」の活字が各メディアに躍った

▼辞書で「挙党」を引くと、一つの政党全体、あるいは党をあげて事にあたることとある。党内が一体となり、党員一人ひとりが協調体制を執り、党全体で直面する難局を乗り越えていくということだろうか。対応の推移を見る限り、改めて民主党の脆弱さを露呈したことは否めない

▼偽メール疑惑問題から端を発した今回の騒動について、連日テレビ等で見るにつけて、右往左往する様は二大政党の看板が疑われる。全てが後手後手に回りさらに状況は悪化。結局、党執行部の総退陣にまで追い込まれた。これを目の当たりにし落胆する一方で、全く他人事でも無いように感じた人も多かったのでは

▼政権交代を目指す同党には、野党第一党としての国民に対する責任もある。新代表の就任を機に、この難局を乗り越え起死回生のエールを贈り、国会の円滑な運営・活発な議論を期待したい

▼変革が迫られることは私たちの身近なところでも十二分にありうることだ。1企業・1事業所でも同様のことが言える。前年度を下回る公共投資の抑制に加え、国の総合評価方式の導入や指名競争入札の原則廃止など経営環境の厳しさの増す建設業界においてはなおさらのこと。危機的状況だからこそ社内の結束を固め、共通意識の基で「挙党」ならぬ「挙社」「挙業界」体制で事にあたる重要性を改めて痛感する。(水・IS)

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