コラム

2006/05/31

久し振りのバイクで(前・HM)


▼筆者は最近、友人からバイクを買った。と言っても50CCの小型のものだ。しかし、小型でも一丁前に4速ギア付きで、スピードは出ないがおもちゃ的な感覚で楽しめる。友人も気に入って乗っていたようだが新居購入に向け手放す事に。ちょっとした出費だったが思い切って購入した。筆者は学生時代、中型バイクに乗っていたが、より便利な自動車を選択し、それ以来バイクをやめてしまっていた

▼友人からバイクが届き、何年かぶりにお気に入りだったヘルメットを引っ張り出し公道へ。久しぶりに乗るバイクは、やたらに早く感じて怖かった。ギアを変えながらの減速、加速もぎこちなく、ミラーに迫る後続車にプレッシャーを感じる。ウィンカーも消し忘れる始末だ

▼それでもしばらく乗っていると、徐々に以前の感覚がよみがえってくる。すると過去にバイクに乗っていた時には味わったことがない楽しさを感じはじめた。それは、スピードとか景色とかではなく、バイクの運転操作そのものに対する楽しさだ

▼以前のバイクはレーサーレプリカタイプのスピードの出るもの。格好をつけたいという気持ちもあり気負って乗っていた。必要以上にスピードも出していた。しかし今は違う。スピードよりも、1つひとつの動作をイメージ通りに行えるよう丁寧にじっくりと運転する。難しい。しかしできた時には運転の楽しさを堪能する

▼同じ事をしても以前とは感じ方が違うことが多々ある。これを成長と呼んでいいのか、後退いわゆるオジサン化と言うのだろうか。できれば前者であることを祈りつつ、薫風の中、今日もバイクを走らせている。(前・HM)

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