コラム

2006/06/06

見直したい水道の大切さ(水・SI)


▼飲みたい時に蛇口をひねれば出てくるのは当たり前。私たちの生活に最も身近で、無くてはならないもの。止まってしまうと快適な生活に慣れた現代人にとって、普段の生活もままならない。「水道」とは、そのようなものだ

▼今年に入り茨城県内では、水戸市などの地方自治体と、建設業協会や管工事業組合といった建設関連団体との間で、災害等の応急措置及び応急復旧の協力に関する協定を結ぶ動きが出ている。災害等が発生した場合、水道施設の応急給水・復旧などライフラインの確保をはじめ、幅広い応急活動を自治体と建設業団体が協力して行うというもの

▼自治体は、建設業団体に対し協力を要請することもでき、これに対し建設業団体は専門的な施工技術を活かし、迅速な復旧作業を期待される。北海道に次いで平地が多く、災害が少ないといわれる土地柄だが、自然災害・人的災害を問わず万が一に備えた重要な施策の一つだと思う

▼こういった協力体制は、阪神淡路大震災や新潟中越地震など被災地の教訓が活かされている。転ばぬ先の杖といったことだろう。建設業界にとっては大いに社会貢献の場である。幸い被災の経験のない筆者にとって実感が湧かないが、いかに水道などといったライフラインを確保するかが生命線になることは容易に想像がつく

▼今月1日から水道週間が始まった。48回目を迎える今年のスローガンは「安全と おいしさごくり 水道水」。あらゆる住宅、公共施設などに普及し、公衆衛生の向上と生活環境の改善に寄与するのが余りにも身近な水道である。この当たり前な大切さをこれを機会に今一度、見直してみたい。(水・SI)

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