コラム

2006/06/27

プロ選手に学ぶプロ意識(水・KM)


▼元バレーボール日本代表の吉原知子選手が引退を表明した。吉原選手は、主にセンターとして活躍し、五輪は1992年のバルセロナ、96年のアトランタ、アテネと3度出場した。94年の日立退団後はイタリアのアンコナとローマに所属し、日本人初の海外プロバレーボールプレーヤーとして活躍した。その後、Vリーグ3チームを渡り歩き、全チームで優勝を経験

▼18年間現役を続けられた秘訣について「セリンジャー前監督から、『限界を作るな』と言われ、毎日自分に後悔しないように頑張ってきたら18年が過ぎた」と。「やるからにはトップで戦いたいが、ひざの故障で思うようにプレーできなくなり決意した」と引退の理由を語った。そこにプロとしての誇りが感じられた

▼シアトルマリナーズに所属するイチロー選手は、米大リーグの年間最多安打記録を84年ぶりに更新したあと「これで終わりではない。次のヒットが目標です」と語っている。この発言には職人的プロ意識が感じられる。また彼はプロとしてプレーで観客を魅了する事にこだわっている。練習時に見せる背面キャッチなどにその意識が強く感じられる

▼プレー以外の部分で観客を魅了してくれる事が多いのは、日本ハムファイターズの新庄剛志選手。そんな彼も、年齢と体力の衰えからくる自分のプレーへの不満を引退理由のひとつに挙げていた。「ボロボロになるまではやりたくない」そのような発言に見せる側としての責任も感じられる

▼自分はまだまだ半人前だが、文章という形で読者の前に顔を出す以上、プロとしての誇り意識、責任を持つと共に、魅せるプレーを心掛けていきたい。(水・KM)

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