コラム

2006/08/07

結婚式のスピーチ(水・KI)


▼先日、友人の結婚式に出席。新郎とは20年来の付き合いがあり、スピーチを依頼された。前日

まで部屋にこもりペンを走らせ、何度も推敲を重ねた

 

▼前々から頼まれていたとは言え、当日はやはり緊張した。主役の2人が入場し、いよいよ披露宴

が始まった。乾杯の後、宴は最高潮へ。一緒に招かれた友人らは、おいしそうにフランス料理を食べ

ている。しかし、自分にそんな余裕はなかった

 

▼いよいよスピーチを披露する番になりマイクスタンドの前に立つと、緊張はクライマックスに達

した。新郎との思い出や学生時代のエピソードなどを語った?ような気がする。主役である新郎に恥

をかかせないようにと精一杯頑張ったが憶えていない。隣の友人曰く、まあまあとの評価

 

▼スピーチの原稿に取りかかって感じたことがある。それは、改めて言葉は難しいということだ。

結婚式で使ってはいけない表現も数多くある。「切る」や「終わる」、「破れる」に「流れる」等々

。別れや不幸を暗示させる表現などは御法度だ。また、「皆々様」や「たびたび」といった重ね言葉

も禁句とされている。また、話すスピードにも気を配る必要がある。あまり早口になってしまっては

、聞き手に気持ち伝わらないからだ

 

▼言葉は、表現方法一つでその場の雰囲気をどのようにも変えてしまう。誤った使い方をして、他

人の気持ちを不快にしてしまうこともある。また、その逆もある。そう考えると、いたずらに文章を

書けない。パソコンや電子メールが普及しても文章は人間が創り、人間の感情を伝えるものだ。これ

を契機にして、そこを忘れずに言葉を大事にしていきたいと思う。(水・KI)

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