コラム

2006/08/29

平和と地域活性化を願って(水・SI) 


▼茨城県小美玉市にある航空自衛隊百里基地。戦後、5期にわたる滑走路工事を経て昭和41年7月に正式に供用した。現在では、関東で唯一、戦闘機を運用でき、航空自衛隊唯一の偵察航空隊を有する基地となり、首都圏防空の要である

▼基地開庁40周年を記念した航空祭を訪れた。会場内には自衛隊機はもとより、米軍が保有する様々な航空機が展示され、公開エリア内の格納庫ではビンゴゲームなど各種イベントも催された。超望遠レンズ付きカメラを携えたマニアから家族連れまで多くの観客で賑わった

▼入道雲がわく青空では、戦闘機Fー15イーグルやRFー4Eなどが編隊を組んで轟音とともに旋回する。戦いの道具とする雰囲気はない。さらに練習機のブルーインパルスはみごとな曲技飛行を披露し、詰めかけた多くの観客を魅了した。忘れてならないのは、あくまでこれはイベントでありアトラクションである

▼一方、世界に目を向けると、核開発・拡散やミサイル問題、中東情勢など緊迫した焦臭いニュースを耳にするたびに、日本さらに世界の平和はどうなるのか不安にかられる。航空祭などのイベントを開催できるのは平和の証ともいえるが、日本を取り巻く国際環境は決して楽観視できない段階にきているのでは

▼今後、百里基地は、民間との共用飛行場としてし滑走路やターミナルビルなどが新設されるなどの整備が進む。順調にいけば平成21年度ごろに開港する。これによって、地域の活性化が図られ、県内の陸・海・空ネットワークの一翼を担う北関東の空の玄関口となる。願わくば共用化により、全国さらに全世界に羽ばたいてほいものだ。(水・IS)

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