コラム

2007/02/16

施錠で結ばれる2人の思い(茨城・NI)


▼バレンタインデーの話題。茨城県日立市宮田町の日立かみね公園の山頂部ある展望台がここ数年カップルたちのデートスポットになっている

▼展望台に設置してある防護柵にカップルがペンなどで、施錠した日付と2人の名前を記した南京錠を記念に取り付けると「2人は別れない」という噂を聞きつけ、恋人同士はそのジンクスにあやかろうと愛の儀式を行うため同公園に訪れている。中にはハートのマークを入れたり、思い思いのメッセージを加えるカップルたち。日付を見ると、平成17年頃から増え始めたとみられ、昨年のクリスマス時期も多くのカップルが目立ち、眺めの良い南側に多く付けられている。現在、防護柵には100個以上の南京錠が付けられている

▼神社に行って絵馬に受験生が願いを込めて合格祈願をするというのは聞くが、これと似た感じなのだろうか?。また、同市十王町の国民宿舎「鵜の岬」に昨年12月20日、太平洋を前に澄んだ鐘を鳴らすことができる金色の鐘「愛と絆の鐘」が完成。鐘を鳴らした後、日立かみね公園で南京錠を掛け、動物園を巡るというデートコースも増えているという

▼「愛の南京錠」は全国各地に広がっており、神奈川県江の島「龍恋の鐘」や同県湘南平、神戸市諏訪山公園などでは10年も前から恋人たちの間では名所になっているという

▼江の島では南京錠の重さでフェンスが倒壊する事故もあったが、日立市では「数が増えれば対応策を考える。今は公園を訪れてもらうことが大切」と大目に見ている。お互いが「永くこのままでありたい」と心に施錠する純粋な思いがきっと叶えられるに違いない。(茨城・NI)

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