コラム

2007/03/16

人を結ぶ道・圏央道(茨城・HN)


▼過日、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の一部区間(つくば牛久IC〜阿見東ICの延長約12?)開通式典を取材した。圏央道は、首都圏中心部から半径約40?〜60?の位置に計画されている延長約300?の高規格幹線道路。概ね10年での完成を目指している

▼近くの体育館で開通式典、本線上の阿見東ICで現地式典と二段階で挙行。国、県、地元市町村の名だたる面々と関係者、地元地権者ら約500人が出席した。また式典では、地元の小学生が太鼓や演奏を披露し、堅くなりがちな式典ムードを和やかにした

▼式典のなかで、ある議員が「公共工事はよく悪玉論を言われているが、私たちが利用する施設に公共施設は不可欠。特に道路は地域をつなぐ和。圏央道は1?で約50億円かかるという認識を持ち、道路をつくるだけでなく、活かすための地域づくりに心を新たにしてもらいたい」とあいさつ。また、ある出席者は「将来、子供たちのためになるような道路の整備に貢献していきたい」と話していた

▼道路はどうしても、普段利用する公共施設のため、巨額の税金を投じているという認識が甘くなりがち。だが、当たり前のように利用しているものだからこそ重要で、より便利に、と思うのであれば道路整備への投資は当然必要なはずだ

▼本線上の式典では、地元代表の小学生らが大人に囲まれてテープカットと久寿玉割に参加。この子供たちが大きくなった時、この日の思い出をどんな風に語るのだろうか。「まちを結ぶ、人を結ぶ。暮らしの未来を広げる、圏央道」のキャッチフレーズのように、道路整備が未来のためになることを願ってやまない。(茨城・HN)

厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら