コラム

2007/05/22

新マリンタワーの誕生(茨城・NI)


▼横浜市は今秋、横浜マリンタワーの再整備に着手する。耐震補強工事やバリアフリー機能を施して、新たに生まれ変わるのだ。なお、リニューアルオープンについては、平成21年の春ごろを予定している

▼横浜マリンタワーは、横浜港の開港100周年を記念して1961年に建設された。当時、清水建設や石川島播磨重工業などの施工でおよそ13カ月という期間を経て完成となった。そして、106mという高さは世界一高い灯台としてギネスブックにも掲載されている。光達距離は、25海里というからおよそ45mになる。観光スポットとしてだけでなく灯台としても当然、立派な機能を果たしてきた

▼完成した1961年という時代は、高度経済成長期の真っただ中だ。その数年前には東京タワーが完成。そして3年後に東京オリンピックの開催を控え日本に一番元気があった時代かもしれない。そんな時期に港町横浜の象徴であり、横浜市民の誇りとなるマリンタワーが完成している

▼市では昨年夏、タワーに関しての市民アンケートを実施している。それによるとマリンタワーのリニューアル工事を知っていますか、との問いに7割以上の人が知らなかったと答えている。また、訪れたことのない人もおよそ2割いるという。多くの人があまり関心を示していなかったのが実情だ

▼観覧者数の減少については、ランドマークタワーなど新たな観光施設に魅力を感じていることなどを挙げている。時代の流れと言えばそれまでだが市は当初、取り壊しなども検討していたらしい。今後、お色直しをして再び横浜のシンボルとして輝いてもらいたいと切に思う。(茨城・KI)

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