コラム

2007/05/30

スカイライン50歳を祝う(山梨・SA)


▼今年の3月30日、新たな情報発信基地として東京の六本木で産声をあげたばかりの東京ミッドタウンで、日産自動車のスカイライン生誕50周年のイベントが開催された

▼イベントの名前は、「グランドツーリング〜レジェンド&フューチャー〜」。日本のモータリゼーションをリードし続けてきたスカイラインの誕生を祝うとともに、スカイラインが時代を駆け抜けた過去から現在までの歴史を振り返り、未来を展望するというもの。イベントには、初代から7代目までのデザインを担当した櫻井眞一郎氏ほか歴代のデザイナーが肩を並べた

▼ちょうど50年前の1957年、日産スカイラインは誕生した。車名の由来は「山並みと青空を区切る稜線(山の峰と峰を結んで続く線)」。そして初代の車の名前は「スカイラインDX」。この車はプリンス・スカイラインというキャッチコピーで、排気量は1500CC。価格は120万円。現代のスカイラインに比べると、後に継承され、ファンに親しまれている丸型テールランプはまだない

▼このスカイラインが誕生した1957年の歴史を調べてみると、長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督が巨人に入団。そのほか、日本の南極越冬隊が南極大陸初上陸に成功するなど、戦後からわずか12年で誕生したクルマに当時の日本の大きな底力を感じる。復興から経済成長に向けての明るい兆しが見え初めてきた年のように見受けられる

▼今年の秋には、新型「スカイライン・クーペ」が参考展示としてだがその姿を現す。50年にもわたりたくさんの人に愛された車の歴史と、生産上での継承、変化、研鑽を讃え、誕生50周年を心からお祝いしたい。(山梨S・A)

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