コラム

2007/08/22

『残暑お見舞い』(山梨・TN)


▼筆者はこの「日々の栞」を夏休みの間に書いている。しかしパソコンに向かい、頭をひねりつつ文章を打っているので、正確に言うと休んではいないのかもしれないが

▼筆者の住む山梨では、昨日までに5日連続の猛暑日を記録し、男性2人が脱水症状で病院へ搬送された。テレビでは、高校野球を中継。あの炎天の下、紫外線が燦燦(さんさん)としている中で、選手や観客は大丈夫なのだろうかと余計な心配をしてしまう

▼さて絵は苦手なので絵を文章で表現することにした。すべて、描いているつもりで。まず、横10?、縦15?の紙を用意。その上に水彩で淡い色を用い、やわらかく筆を流すように入れる。描くものは、まず蔓(つる)。それを上に伸ばす。その先端には、ラッパのような出で立ちが現れる。それは葉っぱで、大きな星のような形の切れ込みがある

▼余談だが、辞書を引くと、今書(描)いている植物は、種子は漢方で牽牛子(けんごし=作用の穏やかな下剤)などに用いると言う。原産は東アジア、奈良時代に薬用植物として中国から渡来。江戸初期より園芸植物として栽培され、多くの品種が作られている。別名で牽牛花(けんぎゅうか)と呼ぶらしい。その絵は、子供の頃、夏休みによく観察されるものだ。出来た!朝顔だ

▼朝顔はシンプルかつ涼しげで、夏の風物にはぴったりの印象がする。容易に育てることが出来て身近な花である。しかし、この文章を書いている間、テレビでは群馬県館林で40℃を超える暑さだというニュースが流れている。今年の夏はまさに酷暑。まだ続くのだろう。本当の意味で『残暑見舞い申し上げます』。(山梨・TN)

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