コラム

2007/10/02

目指すはプロゴルファー(茨城・SI)


▼「趣味は?」と聞かれれば、「ゴルフ」と即答できるほど、今年は某国の紳士のスポーツに熱を上げている。大自然の中で、白球に無心で向かい合い、その一打にのみ集中する。普段の仕事や心の疲れを忘れ、まさに青春真っ只中。そんな気分にさせてくれる

▼日本のゴルフ人口は現在、約2000万人ともいわれている。おじさんスポーツの代名詞といったイメージが強かったが、いまや30歳代〜40歳代以上が大多数を占め、宮里藍や横峰さくらなど女子プロゴルフ人気に加え、ハニカミ王子の登場で若年齢化が進み幅広く楽しむことができる

▼ゴルフの魅力とは何か。それは、フルマラソンと同様、その中に人生の縮図を見て取れる。山あり谷あり。自然を相手に、なかなか自分の思うようにはいかない。自己の無力さを痛感しつつ、あれこれ頭を使いながら、果敢に挑戦していく。これが、多くの人を魅了して止まない要因のひとつだ

▼また、自分をいかにコントロールしていくか。これがプロゴルファーとアマチュアの大きな違いではないか。今年の日本女子プロゴルフ選手権でメジャー初制覇し、2週連続で優勝した飯島茜プロでもドライバーの平均飛距離は約230ヤードと驚くほどではない。にも関わらずベストスコアは66。これは、正確に打つ技術はもとちろんだが、心身の安定がそれを可能にする

▼プレイヤーの頭を悩ませるのは、このほか風、気温、コースのアンジュレーションなど数限りないが、これにどう的確に対応していくか考えるのがまた楽しい。気分はプロゴルファー。スポーツの秋である。青空にナイスショット。飽くなき戦いは続く。(茨城・SI)

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