コラム

2007/10/18

性能のちがいは…やはり(埼玉・AO)


▼アニメ・機動戦士ガンダムが最初のシリーズでテレビ放映されてから、はや四半世紀。10月からは新シリーズが始まり、相変わらず人気は高い。最初のシリーズでは、地球連邦軍のアムロ・レイ主人公に、ジオン公国のシャア・アズナブルがライバルとして描かれている

▼最新鋭の白いモビルスーツ・ガンダムを駆るアムロ。通常の3倍のスピードを誇るシャア専用ザクとの闘いは胸を踊らされた。その中で、シャアが「モビルスーツの性能の差が戦力の差でないことを教えてやる」と挑むも、「ええぃ、連邦の白いヤツはバケモノか!」と、戦線を離脱するというシーンがある

▼この言葉、現在の公共工事入札における総合評価方式による逆転落札とオーバーラップしてしまうのは、筆者だけだろうか。言葉を置き換えてみよう。「技術力の差が、落札における差にはならない」という考えに対し、技術点で逆転されてしまう。「あの会社の技術力はバケモノか」

▼実際の総合評価にでは、様々な評価項目が設定されている。自治体の担当者と話した際に、評価項目としてあげられる内容を見ると、地元業者のみの場合は差がほとんどない。札入れ額で決まるのと変わらないのではないか?と聞かれた。一面的には、その通りなのだが、差がつく項目を設定することで対応できめざするのではないか。金額に大きな差異が無ければそれこそ、技術力が決定的な差となる

▼技術力と一口に言っても、中身は千差万別。同様に評価項目も多種多様であるのが現実。これらに対応できる発注体制が整い、実行されれば、品確法を整備した甲斐もあるというものだ。(埼玉・AO)

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