コラム

2008/01/22

新たな挑戦に向かって(茨城・KI)


▼今からちょうど30年前の昭和53年6月、日本を代表するロックバンド、サザンオールスターズがデビューした。この年、TBSでは音楽番組のザ・ベストテンが放送を開始。出演した桑田佳祐さんは、上半身裸にギターを抱えてデビュー曲の「勝手にシンドバッド」を熱唱し衝撃を与えた。放送後は、早口で何を言っているか分からないとか、ふざけすぎだといった苦情が数多く寄せられた

▼この「勝手にシンドバッド」については、国語学者の金田一春彦氏も歌詞の「砂まじりの茅ヶ崎」という一文は文法的に誤っていると指摘するなど物議を醸した。また、その歌詞やパフォーマンスからコミックバンドと言われ、果てはドリフターズに誘われたこともあった

▼その後、「いとしのエリー」や「真夏の果実」といったヒット曲を放つと次第に実力派バンドとして認知され始めた。いとしのエリーは、妻の原由子さんに贈った曲というのは有名だ。では曲名のエリーとは?。当時、アメリカに旅立った桑田さんの姉の名前から取った、いや尊敬するエリック・クラプトンからとった、など諸説ある

▼その歌詞について、評論家は日本語の歌詞をロック調のメロディに組み入れるとあのように早口で唄わなければならなかったと分析している。今の音楽シーンをみてもテンポが軽快で早い曲が多い。当時は、先駆的な試みだったのかもしれない

▼何か奇抜なことや前例にないことをやろうとすると、周囲から拒否反応を示されることは多々ある。自分が信じた道であれば、実践してみるべきだろう。新年がスタートした。何か新しいことに挑戦してみるにはいい機会だ。(茨城・KI)

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