コラム

2008/02/22

食のブランドの個人考(茨城・KK)


▼受験シーズンもいよいよ大詰め。寒さは相変わらずだが、ここ数日の陽射しには春の訪れを予感する。ひとりでも多くの若者に長かった苦労が報われることを祈らずにはいられない

▼スーパー、コンビニには受験生向けの「必勝お菓子」がよく見られる。昨年あたりから口コミもあって本格的に商品化され、今年はよりラインナップが充実。受験生向けのホテルでは、チェックインの際「頑張って」のエールとともにそんなお菓子を手渡すのが通例になっているそうだ

▼「キットカット=きっと勝つぞ」「カール=受か〜る」「ハイレモン=入るレモン」「キャラメルコーン=叶えるコーン」「キシリトールガム=きっちり通るガム」「ポッキー=?吉報?」…思わず笑ってしまうが、各菓子メーカーのブランドとして、この季節の定番として今後も続くことだろう

▼知らない土地で食事をする時、どの店に入るかで頭を悩ます。事前に友人、知人に聞いたり、雑誌の情報を頼りにするが、食は個人の嗜好(しこう)に合うかどうかが大きい。「当たりはずれも楽しみのうち」とまでは達観していないが。いきおい全国展開している有名飲食店、ファミリーレストランに落ち着くことが多い

▼製品が売れるのは、ひとえに顧客が期待する通りの品質と価値を提供し続けるからだ。食も例外ではない。「この店なら約束をたがえない」という「ブランドの誠実さ」に期待して扉を開ける。企業にとってほかの資産よりはるかに重要で容易には外注できない無形資産、それがブランドだ。多くの企業にとって、今こそチャンスだ。最近の相次ぐ不祥事に強く思う。(茨城・KK)

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