コラム

2008/04/17

お役所仕事に怒り心頭(群馬・HM)


▼年を重ねるたびに減ったが、久しぶりに猛烈に腹を立てた。今でも思い出すと怒りがこみ上げてくる。いわゆる「お役所仕事」に対する怒りだ

▼事の顛末はこうだ。妻が保健所で預かっている犬を保護したいと言い出した。3日以内に飼い主が現れなければ殺処分されてしまう犬だ。2003年の時点で年間17万頭の犬と26万頭の猫が殺処分されている。しかも方法は窒息死という苦痛を与えるもの。そういった実態を知った妻が1匹でもいいから助けたいと保健所に電話をかけた

▼しかし、保健所の対応は極めて悪く、「譲渡はできない」の一点張り。理由をきちんと説明してくれないのではっきりはしないが、話を総合すると、どうやら「吠えないと言われたので引き取ったら、吠える犬だった。」といったような苦情が多かったため譲渡自体をやめることにしたらしい

▼無茶苦茶な話である。文句がきたなら、こないようにする、またはきちんと説明するといった努力をすべきであって、「やめてしまおう」とするのは極めて短絡だ。筆者が再度電話する。「以前は譲渡していたのでしょう」と聞くと「過去の事は知りません」と木で鼻をくくったような返事が返ってくる

▼その後、インターネットなどで調べると、殺処分を少しでも減らそうと活動している民間団体などが多くあることを知った。しかし、肝心の保健所では悲しいことにそういう考えは持ちあわせていないようだ。「譲渡の制度がないからできない」とも言われた。考え方もそうだが、対応も「お役所仕事」。こういった体質が抜けなければ我々も含め、可哀想な動物たちの明日はこない。(群馬・HM)

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