コラム

2008/05/09

発想の転換とエコロジー(茨城・KK)


▼1990年の排出量を基準に温室効果ガスを6%削減ー京都議定書の国際協約だが、その目標期間(2008年〜2012年)がスタートした。しかし削減どころか現時点で対象ガスは6・4%増えてしまい、ホスト国の日本は今後、都合12・4%も減らさなければならない

▼経済産業省は、2012年までに白熱電球を電球型蛍光灯に変更する制度導入を検討中とのこと。60Wの白熱球と同じ明るさを得るには蛍光灯なら15Wで済む。しかし価格は前者が100円程度なのに後者は1000円〜1200円もする。あまりの価格差に尻込みするが、寿命は白熱灯の6倍という。白熱球が電気代+償却代で年間2000円に対して蛍光灯は700円。十分元が取れ、まさに損して得取れということか

▼家電品はここ10年間でエネルギーが飛躍的に節約できるように進歩している。40インチの大型テレビなら10年前の5分の1、冷蔵庫は3分の1、洗濯機は2分の1の電力で済む。全てを最新型でそろえれば電気代がなんと6割減るというから驚きだ。それを日本中の家庭が実践すればCO2排出量が3%削減できるとのこと

▼平均的世帯で1年で15万円の電気代が9万円も減らせる。そのお金で最初の年にテレビ、次の年に冷蔵庫、洗濯機…というふうに最新型に買い替える。なるほど計算上は合理的な考えといえるかも

▼モノを大切に使い、家にあるものは全て10年以上前の電化製品という人(筆者もその1人だが)は今まではそれが自慢の種だったろう。だが、エコロジーには時代遅れで本当は正しくないとの指摘。発想の転換が求められてはいるが…。(茨城・KK)

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