コラム

2008/06/17

見つめたい生き物の命(茨城・KI)


▼「犬と私の10の約束」という映画をご存じだろうか。北海道の少女が犬と共に成長していく姿を描いた感動の物語である。主人公の少女が犬を飼うとき母親と交わした10の約束についての物語だ。それは「私(犬)が年を取っても、仲良くしてください」や「私と気長につきあってください」など犬から飼い主へのお願いーというかたちになっている。犬を飼っている人には参考になる言葉かもしれない

▼物語の中で少女の母親は亡くなってしまう。少女は心が不安定になり、果たしてその約束を守れるのか…といったストーリーだ。インターネットの動画サイト・ユーチューブでは作品のショートムービーが流されている。ぜひ見ていただきたい。正直なところ感涙にむせぶ

▼その約束の1つに印象的な言葉がある。それは「私は10年くらいしか生きられません。だからできるだけ私と一緒にいてください」というもの。筆者も昨年、愛犬を亡くした。動物を飼っていれば、こういう別れが来るのは覚悟していた

▼しかし、いざ経験すると辛いという言葉では言い表せないものがある。この言葉がその時重くのしかかった。今思えば、犬に対して愛情を持って、このような気持ちで接していたのだろうかと反省にも似た気持ちになる

▼最近、動物の虐待事件が多い。動物だけではない。道路沿いに置かれたプランターのチューリップを切断する事件も記憶に新しい。同じ人間として心は痛まないのだろうか。誰がどのような気持ちでやったのかが理解できない。こんな事も学校で教えなければならない時代になってしまったのだろうか。嘆かわしい限りだが、現実だ。(茨城・KI)

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